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そうだ!献血に行こう!

献血に行ってきました。

みなさんも献血に行って健康状態を把握してみてはどうでしょうか?

献血って、痛いし、血を抜かれるし、気持ち悪くなるしなんで行かないといけないの?

献血に行っても自分にメリットないじゃん!って思うかもしれません。

なので今回は、献血するメリットと献血の種類についてお話したいと思います。

・献血するメリット

・献血の種類

まずは、献血をするメリットについてのお話です。

中世では、瀉血と言い古い血を抜くことで新しい血の生成を促進させるという治療法がありました。

ただ現代では、これは全く健康増進効果はないと言われています。

*多血症(血液の成分:Ht、Hbなどが異常増殖する病気)では、瀉血をすることはあります。多いから減らすという意味合いなので、正常な人とは異なります。

血を抜くことによる健康へのメリットではなく、献血することで得られる報酬が献血をするメリットです。

献血で貰える報酬

血液検査値がわかる

予約献血キャンペーンで粗品が貰える

献血ルームで飲み物や食べ物、漫画などが読める。

献血ポイントを貯めて景品が貰える。

献血ルームのイベントで占いやマッサージが受けられる。

などが、献血を受けることで受けられる報酬になります。

ちなみに、僕の献血に行く最大のメリットは、血液検査値がわかることです。

家族性なのかLDL-Cが高く脳梗塞や動脈硬化症のリスクがあるので、定期的に検査値を知りたいのです。

病院行けよって言われるかもしれませんが、検査値みて終わりくらいなら献血で自分の数値見ても変わらないかな?と思ってます。

できれば、スタチンとかを薬局で購入できるようになると嬉しいんですが、、、(イギリスでは薬局で買える)

健康増進とか、医療費削減とか言うんだったら、市民に健康意識に慣れるような仕組みをもっと作ったほうが良い気がしますが・・・色々あるんでしょうね。

もし献血に行くなら、日赤のweb会員サービスのラブラッドから予約していくのがお勧めです。

予約していくと待ち時間がすくなくなりますし、予約ポイントが貰えるのと粗品が貰えます。

今日は、粗品でワイヤレスBluetoothイヤホンが貰えました。(メーカーは不明ですが、1000〜1500円くらいのイヤホンだと思います。)

献血の種類について

献血の種類は、

全血献血:400mL ・200m L

血漿:300〜600m L

血小板:400m L以内

の4つに分かれています。

全血献血が一番わかりやすい献血ですね。

すごく簡単に言うと血を抜いて終わりです。

血漿・血小板献血は、一度抜いた血から成分を抜き取り、また残った血液を体の中に戻すということを行います。

イメージ的に透析に似てますね。

全血献血は、わかりやすいし、時間が短いので針がずっと刺さっているのは怖いという方や初めての方は、200mLの全血献血が良いですね。

成分献血は、時間が60〜90分もかかりますから。。。

★そもそも全血献血やってからじゃないとできません

僕は、最初に献血した時に気持ち悪くなったことがあるので、2回目は、細い針で献血して貰いました。

慣れてくると、太い針でも刺すときは、ちくっと痛いですがそのあとはそこまで痛くないです。(全く痛くないと言うのは嘘になりますが・・・)

少し、献血した血液がどう医療に活用されているのかについてお話します。

一般的にイメージする輸血って、出血したからそれを補うために入れることだと思います。

でも実際には、献血で得られた血液は、遠心分離にかけて必要な成分に分けていきます。

医療機関でよく使うのは、免疫グロブリン(免疫に関与するもの)やアルブミン(水分を体の中に保持するためのもの)や濃厚赤血球製剤(ヘモグロビンたくさん入ったもの)などです。

これだけだとわかりにくいので、1個ずつ説明します。

免疫グロブリン
これは、小児の川崎病の治療には欠かせません。

川崎病とは、原因はわかっていませんが、おそらくなんらかの免疫系の異常によって中小血管炎が起こると考えられています。

治療が遅れたり、放置したりすると心筋梗塞や動脈硬化症の原因にもなります。

アルブミン製剤
これは、肝硬変などアルブミンが体で十分量作れなくなった人に補充するために使います。

一般的に、高齢者はアルブミン量が低いです。アルブミンが低くなると血管内に水を保持する力がなく細胞質側に移動して浮腫んできます。

病院でよく見る浮腫の患者さんなんかは、アルブミンが足りてません。

酒好きなら肝硬変などは、誰でもなる可能性があります。

濃厚赤血球製剤
これは、貧血の方によく使います。

血液中のHb値が低く、酸素をうまく運搬できなくなっている状態の患者さん投与しますが、これも高齢者などはたいてい低いです。

貧血の原因は、色々ありますが、精査してもわからない、治療法がないといった患者さんもいます。

いずれの病気も自分には関係ないことではありません。

子供が、川崎病になるかもしれませんし、肝硬変に自分がなる、自分の親が貧血で輸血が必要になる。といったことが十分考えられます。

誰かが献血する、自分には関係ない、と思わずに献血に参加してみてはどうでしょうか?

まぁそれでも痛いことは痛いので、気になった人はやってみるといいと思います。

案外、ハマるかもしれませんよ?

補足:日本では、1950年代に売血が行われていましたが、生活困難者などが、生活費を稼ぐためにこぞって血液を売っていたそうです。

ルール作りもあまりされてなかったのか、1ヶ月に70回以上も売血した人もいました。

もちろん、そんなことしたら血液成分が元に戻っていない、意味のない血液ばがりが集まってしまいます。

そういったそういった背景から売血は、禁止され、無償での献血(日赤)が生まれたようです。

個人的には、お金をもらうのは、犯罪に利用される気がするのであまり良いとは思いませんが、ポイントなどで何か良い景品に交換できる。(現在もあるんですが、もっとこう欲しい!って思わせるようなものが、いいかなと笑- ポイントをマイルに交換できるとか)

 

ABOUT ME
タカヒロ
病院薬剤師歴9年目、薬剤師研修センター認定薬剤師、小児薬物療法認定薬剤師制度、日本糖尿病療養指導士。 薬剤師的に、医薬品だけでなく衣食住に関わる薬についての情報を発信していきます。